■□■ イヌワシのカラダ[1] ■□■
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 猛禽類は、獲物にしている生き物や住んでいる環境によって、体のつくりに少しづつ違いがあります。イヌワシは山間地の開けた場所で獲物を狩るために、進化した体になっています。それは、広い空間を飛んで獲物を探すことが多いので、幅が広くて長い大きな翼になっていることす。一方、森に棲むタカは、短い翼と長い尾羽をもち舵をとりながらたくみに木立の間を飛翔します。
 1キロメートル先の獲物を探し出す鋭い視力、獲物を引き裂くためのするどい嘴、獲物が動く音を聞き逃さない聴力、捕らえた獲物をつかみ殺す強力な脚と爪をもっています。

イヌワシの体

イヌワシの筋肉
全身を覆っている羽毛の下には、軽くて丈夫な骨格と強靱な筋肉があります。猛禽類の体重の半分近くは、筋肉の重さで占められています。特に、飛ぶための筋肉、胸筋は最も大きな筋肉です。また、獲物をつかんだり踏みつけたりする脚の筋肉も非常に発達しています。 イヌワシの筋肉
イヌワシの視力
光を感知する目の中の細胞の数から、人間の8〜10倍の視力をもっているといわれています。

●人間の目で見た時 ●イヌワシの目で見た時
人間の目で見た時 イヌワシの目で見た時
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