■□■ 猛禽類とは ■□■

 猛禽類とは、獲物を捕らえるために、その体を進化させた鳥の仲間をいいます。彼らは、狩りをするために、よく見える目と、鋭い爪とくちばし、そして強くて丈夫な脚を持っています。猛禽類はタカとフクロウの仲間に分けられ、タカの仲間は主に昼に行動し、フクロウの仲間は主に夜に行動します。いずれも、生態系の頂点に位置する生き物です。ここでは、日本で確認されている2科29種類のタカ目の鳥たちを紹介します。

系統樹
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 ○タカ科とハヤブサ科の違い

タカ類 ハヤブサ類
湾曲しない種があり嘴縁突起(しえんとっき)がない くちばし
湾曲し嘴縁突起がある
丸か横長で中央に突起がない びこう
鼻孔
丸で中央に突起がある
むき出しになっている ろうまく
蝋膜
半分程度、羽毛におおわれている
黄色から褐色、年齢によっても異なる こうさい
虹彩
全て暗褐色
欠刻が発達している 初列風切羽 欠刻はあまり発達していない
タカ科とハヤブサ科の違い
タカ科とハヤブサ科の違い